石上智康師『生きて死ぬ力』発刊によせて

 

 

 

 

 

 

『生きて死ぬ力』

石上智康著

中央公論新社刊

 

 

 

教育出版刊

小学校6年道徳教科書『はばたこう明日へ』

p125

「生かされている大切な命」

 

 


        2018(平成30)年6月1日 浄土真宗本願寺派最誓寺住職堀田了正

 

この度、千葉県君津市にある「光明寺」御住職であり、浄土真宗本願寺派総長、全日本仏教会理事長、武蔵野大学・龍谷大学理事長等の要職を務める「石上智康(いわがみちこう)」師が、中央公論新社から『生きて死ぬ力』を発刊されました。
著者が巻頭で「この本は、いつでもどこでも気軽に読めるようになっています。」と言われているように、仏教関係書籍にありがちな難解さもなく、各テーマのどこからでも読めて、しかも心に響く内容になっていました。
ご門徒も「石上先生のご本は分かりやすく読みやすいですね。」と言われ、好評でした。
新聞(朝日・読売他)にも大きく掲載されていましたので、お読みになられた方も多かろうと思います。(本屋さんに聞くと、売り切れで、6月上旬現在、増刷中とのことで、もう少しお待ちくださいとのことでした。)
新聞には、先生の詩が道徳の教科書にも取り上げられているとも記されていました。石上智康師に聞いたところ、教育出版6年の道徳教科書ということでしたので、早速手に入れ読んでみました。

(教育出版発行の小学校道徳科6年教科書「はばたこう明日へ」、内容項目中「㉑かけがえのない命を尊重する」で、「生かされている『大切な命』」(p124~127)を学ぶ題材として、石上智康師の「生かされている」という詩が取り上げられています。)

 

道徳の教科書に掲載されている「生かされている」という詩は、『いまのあなたのままでいい』石上智康・大平光代共著(徳間書店刊)p6~p11に掲載されている「生かされている」という詩でした。

 

(道徳教育、道徳の教科化のあり方には、さまざまな意見がありますが、今ここでは触れないことといたします。)

 

常日頃、わたしは、「命のあり方」「生かされている命」など、「いのち」に関わるお話しをさせていただいています。その中で、今の子どもたちが、「いのち」とどう向きあって生きるかを問うことが、喫緊の課題であると感じていた私が、石上智康師の「生かされている」という詩を題材に、教室で次代を担う子どもたちが話し合うことに大きな意義があると思っています。

(大人への問いかけも大事ですが、やはり子どもの時から)

 

石上先生の他の著書

『「この世」と「あの世」を結ぶことば 仏教の智慧を生きる』徳間文庫刊