第27回「六字の会」総会・研修会開催される!
「六字の会」は、浄土真宗本願寺派東京教区千葉組南ブロックの連研(注)修了者を主たる会員として組織されています。
この会の目的は、「浄土真宗のみ教えのもと、自己の研鑽に励み、会員相互の情報交換と親睦を図ること」となっています。
この会の大きな特色は、連研修了者であるご門徒による自主的な組織であり、運営にあたって住職等僧侶は、あくまでオブザーバー的存在であることです。
第25回から講師は、千葉組南ブロックの住職等が勤めることとなり、連研で学んだ内容を、よりかみ砕いて学びたいとの会員の要望に応える様にしました。
今回は、「葬儀・墓・仏壇」等、身近に接する場面から浄土真宗のみ教えを学んでいくことといたしました。
(注)連研=門徒推進委員養成連続研修会の略。
第27回「六字の会」総会
日時 2016(平成28)年
6月19日(日)
会場 鋸南町立中央公民館
次第
10:00 幹事集合、諸準備
12:30 受付開始
13:00 開会のことば
【お勤め】『真宗宗歌』
『正信念仏偈』草譜 六首引き 巡讃
講師並びに来賓紹介
13:45 総会
1 会長あいさつ並びに幹事会報告
2 会計報告
3 規約の一部改正
4 質疑
5 役員改選
6 新旧役員あいさつ
【会長挨拶、幹事会報告】
14:45 研修会
法題 「浄土真宗の仏事について」
~葬儀・墓・仏壇~
講師 隆 康浩 師
(千葉組副組長、袖ケ浦市・法光寺住職)
15:45 質疑応答・まとめ
16:15 閉会のことば
『恩徳讃』 散会
★研修会で学んだこと(概要)
●葬儀・法事について
*多くの方々が、様々な不安や迷いをかかえている。
*もしもの時は、真っ先にお寺・住職に連絡&相談を。
*商業ペース・習俗等で不必要なものや間違った形になるものもある(特に浄土真宗では
葬儀社を利用する場合は、「浄土真宗の門徒」であることをはっきりと伝えることと。
*浄土真宗の葬儀・法事等については、家族や身近な人に伝えておくことが大事。
*葬儀の多様化。浄土真宗としての葬儀・法事の意義を再確認しましょう。
*浄土真宗の教えになじまない迷信・俗信
旅装束、六文銭、釘打ち、棺回し、茶碗割り、火葬場の往復の道変更等、必要なし。
*法名と戒名の違い。
親鸞聖人は、愚禿釋親鸞と名のった。
法名とは、仏さまの教え(仏法)を心のよりどころとしていただいて生きていく名乗り
「釋○○」(二字法名)が正式な形。生前受式(帰敬式)
*表書きは寺院には「御布施」、お参りには「御仏前」。
お経料・回向料・御霊前は使わない。
*ご法事にはぜひご家族みんなで!●お墓について
*少子高齢化、社会構造の変化の影響が最も現れている。
*家としての墓所を持たない形。
*「某閉眼せば、賀茂河にいれて魚にあたふべし」『改邪抄』
*墓標には「南無阿弥陀仏」「俱会一処」を刻む。
*お墓参りだけではなく、是非ご聴聞、お寺参りを。
●お仏壇について
*お仏壇は、お寺のミニチュア。家の中に手を合わす場所が整うということ。
住環境に応じたお仏壇を。
*お浄土を仮に表現した形。
*お仏壇は、誰が亡くならなくとも。自分を見つめ、包まれている世界を
振り返る場所 皆が集まりやすい、粗末にならない場所に。
*お仏壇のお荘厳(お飾り)
(お掛け軸)ご本山からお迎えいたしましょう。
中央 御本尊「南無阿弥陀仏」
右側 親鸞聖人または十字名号
左側 蓮如上人または九字名号
三具足が基本
=華(花瓶)、香(香炉)、灯(蝋燭立)
お花・・・造花、トゲ花、悪臭花
毒花は避けます。
お香・・・線香を使う場合は、
適当に折って、横に寝かせます。
お灯明・・火の用心。
注意したいこと。
位牌ではなく、過去帳を用いる。
不必要なものを置かない。
お酒・お水・お茶、たばこ、宝くじ
他宗の御本尊等、祈祷札等。
遺影は、お仏壇の外に置きます。
リンは、読経の時にのみ使います。
仏さまへの挨拶代わりに叩くものでは
ありません。
■まとめ
★法事の心得
*法事とは、阿弥陀様から恵まれた私のための尊い仏法聴聞の場です。
*故人のためにする(追善供養)のではなく、故人を偲びながら(ご縁)、
我が身の心・行いを振り返りながら、人生如何に歩むべきか、
いのちのありかたを、仏さまの真実の世界に問うていく、
大切な場であります。
*一緒にお勤めするようにしましょう。
★「門徒物忌まず(知らず)」といわれるように、浄土真宗は、
迷信・俗信に頼る必要が無いことを宗としています。
他宗や「世間の常識?」といわれることにとらわれない生活を
送りましょう。
★わからないことがあったら、是非お気軽にお寺(住職・坊守等)にご相談ください。