浄土真宗のみ教え
                                               
 浄土真宗のみ教えの基本を「浄土真宗の教章(私の歩む道)」をもとに学んでいきましょう。

 教章の制定は、宗祖親鸞聖人の御誕生八百年・立教開宗七百五十年を控えた1967年(昭和42年)4月、当時の宗門を憂えられた大谷光照門主が定められ、親鸞聖人の流れ

をくむものとして、心に銘ずべき肝要を示されました。以来四十年余り、そのご教示は、

浄土真宗門徒の信仰生活の規範となってきました。

 この度、宗祖親鸞聖人七百五十回大遠忌を迎えるに当たって、宗制(宗派の憲法・法律)

が改正され、それに伴って新しい教章が制定されました。宗門の改革の一環として改訂さ

れたものです。

 現大谷光真御門主は、この新教章制定に当たり、『・・・この「教章」を身近に備え、折

にふれて参照し、浄土真宗に親しんでくださるよう期待いたします。』と述べられています。
                                               
                                               
                      浄土真宗の教章(私の歩む道)
                                               

宗 派 浄土真宗本願寺派

本 山 龍谷山 本願寺(通称 西本願寺)

本 尊 阿弥陀如来(南無阿弥陀仏)

聖 典・釈迦如来が説かれた「浄土三部経」

     『仏説無量寿経』『仏説観無量寿経』『仏説阿弥陀経』

     ・宗祖 親鸞聖人が著述された主な聖教

     『正信念仏偈』(『教行信証』行巻末の偈文)

     『浄土和讃』『高僧和讃』『正像末和讃』

     ・中興の祖 蓮如上人のお手紙

     『御文章』


教 義 阿弥陀如来の本願力によって信心をめぐまれ、念仏を申す人生

    を歩み、この世の縁が尽きるとき浄土に生まれて仏となり、迷

    いの世に還って人々を教化する。

生 活 親鸞聖人の教えにみちびかれて、阿弥陀如来のみ心を聞き、念仏

    を称えつつ、つねにわが身をふりかえり、慚愧と歓喜のうちに、

    現世祈祷などにたよることなく、御恩報謝の生活を送る。

宗 門 この宗門は、親鸞聖人の教えを仰ぎ、念仏を申す人々の集う 

    同朋教団であり、人々に阿弥陀如来の智慧と慈悲を伝える教団

    である。

     それによって、自他ともに心豊かに生きることのできる社会の

     実現に貢献する。

                                                    2008(平成20)年4月15日制定